2008年11月7日金曜日

巨人王手!5連打で西武に逆転勝ち 日本S第5戦

(日本シリーズ第5戦、西武3-7巨人、巨人3勝2敗、6日、西武ドーム)2勝2敗のタイで迎えた日本シリーズ第5戦は6日、西武ドームで行われ、第1戦に続いて西武・涌井、巨人・上原両エースが中4日で先発。1-2で迎えた七回、巨人はDHに入った阿部の同点適時打、脇谷の勝ち越し2点三塁打など5連打で一挙4点を奪い、7-3で逆転勝ち。対戦成績を3勝2敗とし王手をかけた。第6戦は8日、舞台を再び東京ドームに移して行われる。

バンザ〜イ! バンザ〜イ!! バンザ〜イ! 西武ドームにG党の絶叫がこだました。オレンジ色のタオルマフラーを勢いよく振り回し、両手を突き上げる。二回、巨人・阿部がやった。貴重な同点ソロをぶちかました。

「バットの芯に当たったけど、ちょっとこすり気味だったのでダメかなと思った。本当によく伸びてくれました。きょうは積極的に振っていこうとみんなで話していた。涌井には初戦(1日)にいいピッチングをされているので早めに追いつきたかった」

西武先発・涌井の初球144キロストレートをとらえ、バックスクリーンに運んだ。一回に上原が先制を許した直後だけに、大きな一発。リーグ優勝を決めた10月10日のヤクルト戦(神宮)で右肩負傷。負ければ西武に日本一王手をかけられる一戦で、懸命なリハビリの成果が出た。

前日の第4戦に続き、DHで2試合連続先発出場。この日は不振の李承ヨプがベンチスタートとなったことで6番から5番に"昇格"し、原監督の期待にも応えた。

右肩は決して万全ではない。スローイングが満足にできず、マスクはかぶれない。打つ方は万全に見えるが、実はバットを振り抜いた際、添えている左手を離すことを禁じられている。強く振り上げると、勢いで再び肩を痛める危険性があるからだ。

「とにかく、チームに貢献できれば」と阿部。8日の第6戦から舞台は東京ドームへと移る。DHがなくなるため代打出場になるが、負傷を恐れず打席に立つ。もちろん、好結果も残してみせる。

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