バンザ〜イ! バンザ〜イ!! バンザ〜イ! 西武ドームにG党の絶叫がこだました。オレンジ色のタオルマフラーを勢いよく振り回し、両手を突き上げる。二回、巨人・阿部がやった。貴重な同点ソロをぶちかました。
「バットの芯に当たったけど、ちょっとこすり気味だったのでダメかなと思った。本当によく伸びてくれました。きょうは積極的に振っていこうとみんなで話していた。涌井には初戦(1日)にいいピッチングをされているので早めに追いつきたかった」
西武先発・涌井の初球144キロストレートをとらえ、バックスクリーンに運んだ。一回に上原が先制を許した直後だけに、大きな一発。リーグ優勝を決めた10月10日のヤクルト戦(神宮)で右肩負傷。負ければ西武に日本一王手をかけられる一戦で、懸命なリハビリの成果が出た。
前日の第4戦に続き、DHで2試合連続先発出場。この日は不振の李承ヨプがベンチスタートとなったことで6番から5番に"昇格"し、原監督の期待にも応えた。
右肩は決して万全ではない。スローイングが満足にできず、マスクはかぶれない。打つ方は万全に見えるが、実はバットを振り抜いた際、添えている左手を離すことを禁じられている。強く振り上げると、勢いで再び肩を痛める危険性があるからだ。
「とにかく、チームに貢献できれば」と阿部。8日の第6戦から舞台は東京ドームへと移る。DHがなくなるため代打出場になるが、負傷を恐れず打席に立つ。もちろん、好結果も残してみせる。
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